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小学校高学年から中学生を対象にした、無料公開中のC言語の入門講座です。

【4時間目】新しい分類の仕方、型って何?

これからC言語のプログラミングをしていく前に、「型」という概念を勉強しましょう。これはC言語にかぎらず、今主流のjavaやC++などでも重要なポイントになります。基本中の基本です。

「型」とは

そのまま、「そのものの形」「そのものの種類」のことを言います。例えば、「10」は「数字」です。「24.453」も「数字」ですし、「42567」も「数字」です。また、「あいうえお」「Abcde」とかは「文字列」です。

このように、どういった種類に分けられるか、ということを示すのが「型」になります。イマイチぴんと来ない場合は、「型」を「種類」に置き換えても問題ないかと思いますよ。

数字の「型」

まずは数字の分類について見てみましょう。C言語において数字は、大きく分けて2つに分けることができます。「整数」少数です。

整数は、例えば、「0」とか「3」とか、「3134」とか。小数点の無い数字とか。少数は、「1.243」とか、「345.352」とか、小数点のつく数字のことです。

int型 : 整数型

まず、基本中の基本の型「int型」です(読み方:イントがた)。int型とは、「整数」を意味します。大抵の整数はこのint型でカバーすることができます。

double型 : 少数型

そして、int型と同じぐらい基本の型「double型」(読み方:ダブルがた)。double型は、「浮動小数点数」を意味します。簡単に言えば、「少数」です。

文字の「型」

数字以外においても、「型」が存在します。

char型 : 文字

ここで言う「文字」とは、暗黙に「一文字の」という意味が含まれています。そして、とりあえずアルファベットのみに限ります。つまり、文字とは例えば、'c'、'A'、'p'とかとか。C言語で文字型を表すには、シングルクォーテーションで囲む必要があります。

そんな文字の型を、「char型」(読み方:キャーがた、キャラがた、チャーがた、とか)といいます。読み方は人によって違いますが、自分はキャーがたです。

「数字」と「文字としての数字」は全くの別物

ここで、鋭い人は気がついたかもしれません。「0」や「5」などの一桁の数字は、「数字」なのか「文字」なのか、どっちなの?

結論から言えば、どちらも存在しますが、全くの別物です。

「int型」としての数字は、同じint型としての数字と、足し算、引き算などの計算ができます。ただし、printfなどを使って直接画面に出すことはできません。

「char型」としての数字は、足し算や引き算の計算はできません。しかし、printfなどを使って画面に出すことができます。

数字は計算に使うもの

そういった性質の違いを見てみると、断然、「int型」として数字を扱うほうが楽で、いろいろなことができます。プログラミングで扱う数字は大抵計算されます。

前の時間で、printf文を使って、数字を出す方法を2種類やったのはこのためです。ダブルクォーテーションの中に数字を入れてしまうやり方が、「char型」としての数字の扱い方で、%dを使って置き換えるやり方が、「int型」としての数字を扱う方法となります。

まとめ

今回は「型」について勉強しました。型とは、そのものの「種類」のことを意味します。

int型 : 整数の数字
double型 : 小数の数字
char型 : 文字

次回、変数について

では次からは、実際に数字どうしを計算させて、その結果を表示させるような、プログラムらしいプログラムを書いていきたいと思います。まずはその第一歩、変数についてみていきましょう。